北京時間12日午後11時半頃、天津市浜海新区にある危険物を保管する倉庫で爆発が起き、消火活動中に2度の爆発が起きた。 ——死傷者多数 8月12日夜11時30分頃、天津港国際物流中心区の瑞海公司の危険品倉庫で爆発が発生した。爆発の中心からメートルほどの距離にある啓航嘉園団地で清掃作業に携わる人は、「昨晩、寝入ったころに突然爆発音が聞こえ、30秒ほど激しい揺れを感じた。住民たちは全員建物の外に出てきた。団地の建物のガラスは粉々に砕け、エレベーターも壊れた」と、当時の様子を話した。 13日午後0時の時点で、爆発事故で死者が44人となり、そのうち消防士が12人含まれる。また、人が病院に搬送され治療を受け、そのうち66人が重症だという。 天津泰達病院の広報担当者によると、爆発現場から搬送された負傷者は、骨折、火傷、吸引性肺炎、頭部外傷、その他の外傷が確認されている。広報担当者は、「多くの患者が搬送されており、順番に治療を行っている。詳細に記録する時間がなく、救急救命が最大の任務だ」と話した。 ——習総書記、李総理が重要指示 党中央と国務院はこの事故を大きく重視している。習近平?中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)は即時重要指示を出し、天津市に対し、力を結集し負傷者の治療と行方不明者の捜索に全力を挙げるよう要求した。また、早急に消火を行い、事故原因を究明し、事故責任の所在を追及するよう指示した。さらに、遭難者遺族と負傷者家族の対応に善処を尽くし、治安維持と社会の情緒の安定に努め、科学的方法で確実に人々の救助活動に取り組むよう求めた。 李克強?国務院総理は、消火作業と現場の救助活動に全力を挙げ、科学的方法で救助活動に当たり、二次災害の防止に努めるよう指示した。また、専門的な医療?看護チームを結集し全力で治療に当たり、死傷者の数を最小限に抑え、事故原因を究明して一般社会に透明かつ的確な情報を早急に公開するよう指示した。その他、各地関係当局の責任の強化を促し、各安全生産措置を着実に実行に移すよう強く促した。 ——全力で救助作業に当たっている 爆発事故発生直後、消防士が現場に駆けつけ、全力で救助作業に当たっている。 習総書記と李総理の指示を受け、郭声琨?国務委員(公安相)は国務院対策チームを率いて現場に駆けつけ、救助活動と応急措置を指示した。天津市党委員会、市政府の主な責任者も現場に駆けつけ、救援活動を統率している。 また、救援要請を受けた北京消防総隊は、天津の爆発事故現場に消防隊員8人と無人飛行機2機を派遣した。北京消防総隊によると、今回天津に派遣した無人機は、救援指揮の参考となる動画を撮影し、立体地図の制作に必要な現場情報を収集するために使われる。この無人機は、北京消防総隊が昨年導入した、国内消防の救援分野では「最先端」に属する設備という。 ——市民が献血に駆けつける 爆発事故を受け、多くのボランティアと市民が、浜海新区の献血センターに足を運んでいる。記者が現場を取材したところ、建物の外では献血前の検査のために、約30人ほどが列を作っていた。
最後に、救助で疲れきった消防士たちへ感謝の気持ちを! 本北京中科北京中科
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